精神世界とディジタル技術が直結する音像進化。
ダンスフロアに、人智を超越する最新陶酔を実現。
クラブシーンにおいて、テクノサウンドはしばらくその栄光を誰かにゆずることはな いだろう。しかし、フロアを支配するのはDJではなく、無名のオーディエンスである。DJはメッセンジャーであり、オーディエンスはそれに応えるパートナーである。その彼らが、今日のテクノサウンドがもつとされる機械的な反復と冷たい感触に気づいたら、気をつけなければならない。別のサウンドがその瞬間を虎視眈々とねらっているから。
DJとオーディエンス—言い方を変えるなら、音楽制作者とリスナー、あるいは発 信者と受信者とは、精神性と市場性という微妙なバランスの上に結びついている。発信するメッセージに対し、嫌悪を感じる受信者(≒拒絶者)も存在するのは確かであり、発信側はより理解してもらうための手段を身につけなければならない。メロディなのか構成力なのか。利己的なメッセージの寿命は長くないことは、いずれ気づくことになる。この「テクノラマ」は、そのような発信者の悩みに光明を見いだすための糸口になるに違いない。
装飾的なものから的確なバックグラウンドを生成したり、エッヂを効かせたビート群は、カラフルと言えるほどバラエティに富んでいる。また、トータルの楽曲にアディション可能なツールは、思わぬイマジネーションを抱かせるサウンドエフェクツに、男女それぞれのスピーキングをフックに応用できるヴォイスを網羅。さらに、サックスのフレイズも収録、アコースティックな感触を注入できる。
テクノサウンドは、市場性において差別化をつける段階に踏み込んでいる。 それを実現させるのが「テクノラマ」。深く精神的な結びつきほど強い絆はない。(PRODUCED BY DJ m2)
|
|
|