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ディス・イズ・ヴェトナム
THIS IS VIETNAM
販売価格:5,964円 |
定 価:6,279円 |
品 番:DFSD660 |
メディア:CD-ROM |
ご注文から2~3営業日以内で発送されます。
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アジア有数の〈狂熱国家〉よりのメッセージ、「これがヴェトナム」。
ヴェトナム戦争の壮絶な記憶を越えて、ついにベールを脱いだ
強烈かつ個性的な楽音による〈ドイモイ(刷新)〉の響き。
ホーチミン・シティ録音の鮮烈なる伝統楽器サンプリング。 ヴェトナムは、中世期に3つに大別できる民族がそれぞれ隆盛をしのぎ合い、 その後の中国や国境を接するラオス・カンボジアなどの西南アジア、さらにわずか100年前にはフランスや日本の植民地・侵略地として、 あらゆる文化の影響を受けてきた歴史をもつ。しかし、ヴェトナム戦争を見るように、 その徹底した反骨精神は民族の誇りをいつも内面に秘めているように感じる。たとえば、本作品に収録することができた数々の楽器は、アジア—— おもに中国の影響を受けている様式もあるが、その形状・奏法・音色は 独自のものが多い。
この作品はヴェトナムの伝統楽器・唱をはじめ、ヴェトナム語による朗読やラップまでを 網羅した。口琴・三味線・木琴・尺八などを連想させるサウンドの表情は陰影に富み、一弦のみで演奏する〈ダン・パウ〉など、シンプルでありながらどこか奇妙で力強く、 しかも温かみさえを感じさせる楽器も数多い。まさに、音の美しさと表現力を垣間見ることのできる民族楽器の醍醐味がここに広がるのだ。
今回もACID・WAV・REX2をメインにBATTERY・KONTAKTを加え、 ディスカバリー初となるMACHFIVE形式をも収録した、計413ファイルで構成。ホーチミン市での録音は困難を極めたが、ヴェトナム政府の推進する〈ドイモイ政策〉 によって実現した貴重な音源のラインナップである。アジアが誇るこれらのサウンドは、過去と現在の空気間と熱気をそのままに再現するだろう。これがヴェトナムなのだ。
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商品ファイル
ACID WAV [277 files] / REX2 [122 files] / BATTERY [2 programs]
KONTAKT [6 programs] / MACHFIVE [6 programs]
ACID WAV [277 files]
PERCUSSION INSTRUMENTS [65 files]
Cong: Loop [1 file] / One Shots [2 files]
Dan Da: Loops [9 files] / One Shots [7 files]
Dan Moi: Loops [7 files]
Trung Com: Loops [4 files]
Trung: Loops [4 files] / One Shots [5 files]
Misc. Loops [26 files]
STRINGED INSTRUMENTS [78 files]
Dan Bau Tre: One Shots [5 files]
Dan Bau Dien: One Shots [2 files]
Dan Co: Loops [10 files] / One Shots [4 files]
Dan Day: Loop [1 file] / One Shots [3 files]
Dan Goong: Loops [12 files]
Dan Nguyet: Loops [9 files] One Shots [4 files]
Dan Tam Thap Luc: One Shots [6 files]
Dan Tranh: One Shots [22 files]
WIND INSTRUMENTS [55 files]
Sao Meo: Loops [7 files] / One Shots [8 files]
Sao Truc Nho: Loops [5 files] / One Shots [16 files]
Sao Truc: Loops [5 files] / One Shots [8 files]
Tieu: One Shots [6 files]
VOX [65 files]
Reading - Female: One Shot [1 file]
Reading - Male: One Shots [4 files]
Singing - Female: One Shots [24 files]
Singing - Male: One Shots [19 files]
Vietnamese Rap: Loops [17 files]
MISCELLANEOUS [14 files]
Klong Put: Loops [5 files] / One Shots [6 files]
Sound Effects: [3 files] |
REX2 [122 files]
PERCUSSION INSTRUMENTS [51 files]
Cong: Loop [1 file]
Dan Da: Loops [9 files]
Dan Moi: Loops [7 files]
Trung Com: Loops [4 files]
Trung: Loops [4 files]
Misc. Loops [26 files]
STRINGED INSTRUMENTS [32 files]
Dan Co: Loops [10 files]
Dan Day: Loop [1 file]
Dan Goong: Loops [12 files]
Dan Nguyet: Loops [9 files]
WIND INSTRUMENTS [17 files]
Sao Meo: Loops [7 files]
Sao Truc Nho: Loops [5 files]
Sao Truc: Loops [5 files]
VOX [17 files]
Vietnamese Rap: Loops [17 files]
MISCELLANEOUS [5 files]
Klong Put Loops [5 files]
Dan Nguyet
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KONTAKT [6 programs]
Dan Bau Dien
Dan Bau Tre
Dan Da
Dan Day
Dan Moi
Dan Nguyet
BATTERY [2 programs]
Klong Put Kit
Vietnam Kit |
MACHFIVE [6 programs]
Dan Bau Dien
Dan Bau Tre
Dan Da
Dan Day
Dan Moi
Dan Nguyet |
レビュー
◊Music Tech magazine - Dec.2004(英国)
コメンテイター: Keith Gemmell
あらゆる音楽制作に、高品位なるヴェトナム・サンプリングを。
古代ヴェトナムの保守的な父と母は「うら若き女性、ダン・バウの音色に傾聴することならず」と教育した。どうやら、この単弦楽器が放つパワフルなサウンドは、お上品ぶった娘たちの感情を明らかに刺激していた様子。
現代の我々が、10代の少女たちへ及ぼす精神的影響を証明することはできないが、「ディス・イズ・ヴェトナム」に収録された〈ダンバウ〉の音源を耳にしたら、このチャーミングな楽器が(もちろん演奏者によるが…)ヴェトナムの女性人口統計に影響を及ぼしていたのでは、と納得したくなるのも無理はない。この私自身がパーカッシヴで時折ブルース調にも響くこのフレイズ集から、極めて多くの感情を引用しているのは確かである。
「ディス・イズ・ヴェトナム」はホーチミンにて収録され、Acid・WAV・REX2・Battery・Kontakt、およびMachFiveフォーマットに対応させている。事実、ヴェトナムのユニークな音楽的特徴(中国・日本・フランスの影響がミックスされている)を上手に喚起するサンプリング音源を探しているのなら、この作品がまさにそれだ。〈チター〉〈リュート〉に、ヴェトナム式ダブルベースの一種〈ダン・デイ〉など、そして見事に収録された本作品中の弦楽器たちを代表しているのが〈ダン・バウ〉である。
しかし、このライブラリーには弦楽器以外の音源も数多く散りばめられている。例えば、田園風景のバックグラウンドを探しているのであれば(おそらくは、MA=整音業務など)すばらしい解像度のバンブーフルートからピッタリの最適な音源を発見することができるはず。ヴェトナムの片田舎で一般的に演奏される楽器〈サオ・トルック〉を含む、3種類の笛から見つけることもできるであろうし、短い5音階のループによる有益なセレクションだって収録されている。
どんなワールドミュージックのサンプリングCDも、パーカッション音源をなくして完全たるものとは言えないのだが、様々なゴング、ドラム、そして調整済みの打楽器がこの作品を体現している。〈トロング・コム(ライス・ドラム)〉で聴くことのできる非常にリズミカルな素材とともに、トレモロと音楽的な性格をもつ固執反復(オスティナート)が豊富に用意されている。〈トロング・コム〉という楽器名は、ひとつまみの熱く蒸した米をドラムヘッドの中央にのせて調律する習慣が由来とされている。
楽器と同様に、非常に好奇心をそそられるのが「ヴォーカル唱法」だ。詩や口頭伝承のようにも響く、はっきりと異なる4人の男女による朗読が1セクション用意されている。また、セカンド・セクションには抜群の使いやすさを誇る、美しい旋律のヴォーカルパフォーマンスが収録され、反復されるループそのままで多方面のプロジェクトに重宝されるはず。一方、それほど伝統的ではない部分で注目すべきはヴェトナム男性ラッパーである。80〜140BPM間で様々なテンポのラップを82ファイル披露している。これがコレクションの魅力を広げることに疑いの余地はなく、映画やメディア制作者にさらなる興味を与えることにもなるだろう。
ところで、催眠術的なサウンド〈クロング・プット(ヴェトナム口琴)〉と呼ばれる楽器と騒々しい〈ストリートシーン(ギュウギュウに押し寄せたスクーターのサウンドと声や音楽で構成されている)〉というファイルは、この作品を最も印象的に、そして鮮やかに色づけしている。
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